何故?古来からある塗装は、使われなくなったのでしょうか?

考えられる理由としては、近代化により石油化学製品が発達したことが影響していると思われます。
耐久性、防水性、防虫性において、木材が塗装された状態を長期間維持できる塗料が、
開発されてきたのです。

しかし、物には必ず短所があります。

現在使われている塗料と昔の塗料の短所を比較して、
他にも選択肢があることを今回ご紹介したいのです。

現在、主流となっているウレタン塗装やオイルステイン塗装は、厚い塗膜で包み込みます。
そのため、木が割れたり、ゴミや水分が付着するのを長期間防ぎます。
しかし、木も呼吸をします。湿度が高ければ膨張し、逆に低ければ収縮します。
塗膜で包み込まれた木材は中で呼吸を行うため、もろくなってしまいます。

古来から使われている柿渋、植物油は、木の繊維を強くすることで保護します。
よって、水分は通りますし、汚れもつきやすいです。
しかし、木材の呼吸も可能なため、木そのものの感触を味わうことができます。
なによりも木の生命を感じられるような気がしませんか?
本当に、最初の状態を維持することが良いのでしょうか?
人と共に生活し、一緒に年月を経て、人と同じように味わいが出てくるのが、
自然塗装の何よりの醍醐味だと思っております。
メンテナンスの周期は早いかもしれませんが、作業は簡単です。
もう一度、再塗装すれば良いだけです。
さらに塗装を重ねると違う味わいが楽しめるのも良いところです。

面倒臭い、時間が無いと言われてしまうと反論はできません。
しかし、記述された内容を吟味して選択を検討してみるのはいかがでしょうか?


弊社では、自然塗装された木製品を推奨し、試行錯誤を繰り返しております。
質問、提案、意見など、ございましたらお知らせいただければ幸いです。

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近年の日本の建築環境の変化、材木の扱われ方も、材木屋として、
とても気になります。
私たちにとって快適な冷暖房も、木にとってみれば細胞破壊を促す一因なのです。
火がもたらす煤などを用いて、木を強く保っていた日本の材木。
建物の中で火と材木は共存してきた。日本は木の国なのです。
この木の文化が、淘汰されることなく、次の世代にも伝承されていくことが
私の望みです。
                  
               ひでしな商店社長 小林秀樹

塗装後

塗料

柿渋と弁柄